0.010ミリの言い訳を
小指でつまんでチューニング未遂
緩すぎても張りすぎても
音にはならないって
誰が決めたんだっけ?
回転ドアの真ん中で
押し引きゲームのルール崩壊
不安定な恋とコード進行
どちらも正しいようで間違ってんだ
ねじ込んだ言葉が
フレットで擦れて泣いた
メジャーにもマイナーにも
分類不能な感情だ
張り詰めたままじゃ弾けない
撓んだ心が響かせた
未完成のメロディライン
不協和音も愛してくれよ
強がりの弦が震えてる
誰の手にもまだ触れさせない
でもいつか君のリフレインで
この指は正しく鳴りだす
46の手紙を破って
低音側の祈りを書いた
無理やり合わせたコードより
ずれてるくらいが心地よい
緊張と緩和のピックアップ
表裏一体のノイズ美学
黙っていても伝わるなら
ミュートの意味も変わるのかもね
歪ませた想いが
ブリッジで跳ね返る
ダウンピッキングの孤独を
リバーブにして届けたい
引っかかったままのリズムで
この夜を切り裂いていく
予定調和の外側で
僕だけのルールを奏でよう
擦り減ったミドルレンジ
痛みすらエフェクトにして
軋んだ響きも真実だ
それを君はまだ知らない
高音弦の叫びと
低音弦の迷いが
スケールの中で踊る
ちぐはぐでも美しいから
張り詰めたままじゃ弾けない
だけど緩めたくはなかった
誰かがくれたそのコードで
やっと僕は僕になれた
擦れた音も無駄じゃない
掠れた声も意味を持つ
10から46の狭間で
僕らだけの音が鳴る