古より語り継がれし
6つの影の伝説 深層外旋六筋
5つの影が下界たる坐骨より
這い出る中 ただ1人
聖なる玉座から舞い降りる者がいた
骨盤の深淵 仙骨前面
そこは他の者が
足を踏み入れられぬ 聖域
彼は大坐骨孔という名の門をくぐり
外界へとその翼を広げる
古文書に記されし奇妙な姿
「仙人の前で梨を食う大天使」
仙人は仙骨 前は前面
梨は梨状筋 大天使は大転子
その姿を見た者は
永遠に忘れることはない
舞い降りし大天使
仙骨から大転子へ
足元には大地をうねる
極太の坐骨神経
もしも彼が
羽を強張らせ その道を塞ぐなら
神経は潰され
シビれとイタみの雷が落ちる
恐れよ それが梨状筋症候群
唯一の道を行く 孤高の梨状筋
「仙人の前で梨を食う大天使」
伝説は静かに大転子へと帰りゆく